選ばれる彼女
「喧嘩でもしたの?」




智美は心配そうな表情をしています。




「別に心当たりはないんだけど、やっぱり、香織も女性同士でいた方が気が楽なんじゃない」




智美が香織に何か聞くとまずいな、と優太は思いました。




そうだ、あとで香織に口止めしておこう、と優太は考えました。




「優太、香織ちゃんと離れちゃうと教室で一人ぼっちだね」




「うん」




「寂しくない?私たちのところにくれば?」
< 119 / 209 >

この作品をシェア

pagetop