選ばれる彼女
ある日、優太は塾に来ていました。




その日は智美と由紀のすぐ後ろに座っていました。




あまり授業は耳に入らず、ずっと二人の背中を見ていました。




二人の背中を見て考え事をしていました。




しかし、それにしても智美と由紀とは何の進展もないな、と優太は考えていました。




向こうは優太のことを、単に塾で会う人ぐらいにしか思ってないのでしょう。




優太はまだ、二人の連絡先すら知りませんでした。
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