選ばれる彼女
「何見てるの?」




優太は智美と由紀に話しかけました。




「あら、優太。うんとね、模試のパンフ見てるの」




「もし?夜、空で輝いているやつ?」




「それは星」




「じゃあ、髪をとかすやつ?」




「それは櫛」




「ボールペンで書くやつ?」




「それは文字」




「正月に食べるやつ?」




「それはもち。もういいよ」




二人は少しうんざりしていました。
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