F"ur Elise
第2章

変化

気づけば、一年生だった私は二年生になっていた。

そして、一緒にいると気付かないもんだ。

先生は痩せた。

私が二年生になる頃、先生は普通の人と変わらない体型になっていた。

二年生になるのと同時に私はクラシックを更に磨きたくて部活へ入った。

顧問は先月転勤したためまだわからない。

部室に行くと数台のピアノ。

〜♪〜♪

月光…。

私が好きな曲。

ただ…

「まだまだ表現力が足りないな」

手を止め声のする方をみる。

「…か、葛西先生」

先生の言う通り。

私はヴェートーヴェンと相性が悪いのか彼の曲は表現が全くできない。

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