F"ur Elise
「先生!」

次の日私は葛西先生の所へ行った。

「どうした?」

「先生、今日寮の当番ですか??」

今日は…と言いながら自分の机から当番表を探す。

私は職員室の香りが好きだ。
コーヒーの香りが大人って感じで好き。

「あ、本当だ。当番だわ。なんかあったか?相談か?」

先生は心配そうに私の顔を覗き込む。

「あっいや、曲決めたので聴いて頂きたいなと…」

「あぁ、いいよ。でも先約がいるからねぇ…うーん。」

と言うとオレンジ色の携帯を出した。

「赤外線ある?」

「え…?」
< 17 / 65 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop