F"ur Elise
「用事終わったら呼ぶから、連絡先教えて」

「あ、あぁっはい、」

慌てて私の白携帯を出す。

「すずなの携帯は白かぁ。黒がイメージなんだけどな。」

「そうですか?」

「服とかも寮内では黒ばかりじゃん?」

確かにお洒落好きな私だけど地元に帰った時くらいしかお洒落なんてしない。

「保存したよ。んじゃあ、俺の連絡先はメールで送るわ」

「はい」

「それじゃあ後でね」

ドキッ…

笑顔の先生に心拍数が一瞬速まる。

「あ、はい」

と言い私は職員室を出た。

顔があつい…
熱でもあるのかな…

私が先生に恋した瞬間だった。
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