F"ur Elise
そして、土曜日…

朝早くに私は寮を出て駅へ向かった。

「やまちゃあああんっ」

駅の前でほのかが手を振っている。

「ごめん、待った?」

「ううんっ。今さっき着いたところーっ」

ほのかは、とびきりの笑顔で私に抱きつく。

「葛西先生わぁ?」

「学校にいるよ。とりあえず寮行こうか。」

「うんっ」

るんるんで歩きだすほのか。

なんだか、妹みたいで可愛いとかも思う。

「寮まだぁ?」

「もう着くから頑張って。」

「うんー…」

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