桜花~君が為に~
「え?」
「僕、食欲ないんだけど、
食べなかったら土方さん五月蝿いし
それに、悠輝の作ったお粥なら食べられる気がするんだ」


お願い、と彼は笑ったままそういった。
確かに料理は苦手ではないが
得意というほどでもない。


でも、それが私に出来る何かなら…


「わかりました」


立ち上がり、部屋を後にする。
それからすぐに調理場へと向かい
作業に取り掛かった。

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