桜花~君が為に~

そんな言葉に皆顔を一度合わせ
もう一度悠輝へと向き直ったかと思うと・・・

「何度言わせるつもりだ、ここにいろ」

不器用に言い放たれた土方の言葉
そっぽを向いた彼の耳は少し赤かった。

「君の入れたお茶が一番おいしいんですよ」

いつもと変わらない笑顔で
山南はそういった。

「僕の右腕は君にしか勤まらない」

撫でていた手を止め
そう言い放った沖田。

「男だらけの屯所なんだ。花ぐらいねぇとな」

てれたように笑いながらそう言った永倉

「・・・・・・お前がいないと飯の準備が大変なんだ」

相変わらずの無表情で
それでも、どこか暖かさを感じる言葉を言ったのは斎藤

「君がいないと。皆がちゃんと働いてくれないんだ」

困ったように
そして皆を茶化すようにそういったのは井上

「ここにいろよ、悠輝
皆お前が必要なんだ」

微笑みながら優しい口調で原田は悠輝に言葉を投げかける。

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