桜花~君が為に~
そう言って自分から見て右の方向へと
歩いていく山南の姿を
悠輝は目で追う事はなく
ただ、間の抜けた顔で先ほどまで山南のいた場所を見ていた。

そして
ようやく、気を取り戻し
部屋に戻ったかと思うと…





「副長!!!!!!!!!!!!!!!!」






大量の書類を抱えて
駆け足で彼の部屋へと向かった。


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どんどんと
廊下をかける音が聞こえたかと思うと


「土方さんっ!!!!!!!!」



怒りに任せ礼儀など気にせず
乱暴に襖を開ける。
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