桜花~君が為に~
時はすでに日の傾き始めた夕の刻
子供たちと別れた悠紀と沖田は
京の町を肩を並べて歩いていた
「ん~遊んだ遊んだ」
「遊んだじゃありませんよ
あれだけ走るのは止めて下さいって言ったのに」
ぐっと伸びをして笑う沖田に
悠輝は深いため息をつきながら言葉を発する
「あ、ほら!あそこだよ悠輝!!!」
悠輝の手を取って
沖田は一軒の茶屋へと走り出す
「え、ちょ…沖田さん!?」
引きずられるようになりながら
悠輝は彼の後を追った
辿り着いたそこは沖田のお気に入りの茶屋
暇さえあれば彼はここに足を運んでいた
「すみません。いつもの二つください」
外においてある腰掛に腰をかけ
沖田は出てきた女性にそういった
しばらくして団子と茶屋が運ばれてくる
二つに分けられた団子の一方を悠輝に渡し
もう一方を自分の手に取った
「さ、早く食べて食べて
ここの団子すっごくおいしいんだ」
「…俺、お金持ってませんよ?」
「うん。知ってる
だから僕のおごり」
先刻子供と遊んでいた時のような無垢な笑顔をみせ
子供たちと別れた悠紀と沖田は
京の町を肩を並べて歩いていた
「ん~遊んだ遊んだ」
「遊んだじゃありませんよ
あれだけ走るのは止めて下さいって言ったのに」
ぐっと伸びをして笑う沖田に
悠輝は深いため息をつきながら言葉を発する
「あ、ほら!あそこだよ悠輝!!!」
悠輝の手を取って
沖田は一軒の茶屋へと走り出す
「え、ちょ…沖田さん!?」
引きずられるようになりながら
悠輝は彼の後を追った
辿り着いたそこは沖田のお気に入りの茶屋
暇さえあれば彼はここに足を運んでいた
「すみません。いつもの二つください」
外においてある腰掛に腰をかけ
沖田は出てきた女性にそういった
しばらくして団子と茶屋が運ばれてくる
二つに分けられた団子の一方を悠輝に渡し
もう一方を自分の手に取った
「さ、早く食べて食べて
ここの団子すっごくおいしいんだ」
「…俺、お金持ってませんよ?」
「うん。知ってる
だから僕のおごり」
先刻子供と遊んでいた時のような無垢な笑顔をみせ