愛の宣告
初恋
「由奈~」
教室に入るなり
いつものように
裕乃があたしの元へ
かけよってきた
「おはよー裕乃♪」
「聞いてよ~」
「ん?どした?また何かあった?」
あたしの問いかけに
裕乃は泣きそうな顔して
「悠がね、また女の子とラブラブしてたの」
あーいつもの事かと
あたしは思いながら
「バイト先の子?」
と聞き返す
「そうなの…何回も注意してるのにさ、ほんと信じらんない」
顔をプクっとさせながら
裕乃はそう言った
「悠はそういう奴じゃん?もう諦めなって言ったじゃんあたし」
「でもさ、悠の彼女はあたしだよ?」
「彼女なら信じなよ、悠の優しい性格に惚れたんでしょ?」
「うん」
「なら諦めな、悠は優しい奴だから仕方ないってあたし言ったじゃん」
あたしは笑いながら
裕乃にそう言った
「そうだよね、ごめん」
裕乃は諦めた感じで
笑って自分の席に着いた