愛の宣告




「おはよう源!どうした?何か用か?」

別に用なんかなかった
思わず口が動いて
呼び止めてしまっただけ

だけどまたあたしの
口が勝手に動いた

「ねぇ!先生は何がしたいの?」

唐突過ぎて先生は
驚いきながらも

「何が…って何だよ急に!!」

「先生…俊哉にあたしを大事にしなかったら許さないって言ったんでしょ?ねぇ!なんで?」


「それはな…お前の一番親しい俺からの高橋への忠告だ!源を大事にしろってゆー…何かいけなかったか?」

………当たり前だけど
あたしが大事だからとか
じゃなかった事が
すごくショックだった

勝手に口が動き
止まらなかった自分にも
ショックだった


何かいけなかったか?って
悪くわないよ…嬉しい
けど解ってなさ過ぎて
ちょっと苦しかった


先生は何も気付いてないし
解ってない事が
確実に分かったから…


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