遠い君と、もう一度恋を。



ある日、学校から帰ってきた俺は「ただいまぁ。」と言っていつも通り自分の部屋へ向かおうとした。



そう、なんてことない平凡な日だったはずなのに…



俺が帰ってきたのに気付いたらしい母さんがリビングから顔を出した。



「紫音、ちょっときて?」



いつもなら夕飯の時間まで俺をリビングに呼んだりしない…



この時から俺の『いつも通り』は崩れ始めていたんだ…――




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