遠い君と、もう一度恋を。



「高校の楽しい時期なのは父さんも母さんもわかってる…」



その言葉の後、「無理にとは言わないが…」と小さい声で付け足した父さん。



ここに残りたくないって言ったら嘘になる。



友達も…逢莉とも…別れたくねぇ…



…でも、ここまで育ててくれた父さんと母さんを放って俺だけここに残るなんて…できない…



俺…





「一緒に行くよ…」






「…わかった。出発は1週間後。慌ただしくてごめんな。」



「平気…」



俺は小さく返事をして部屋に戻った…




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