遠い君と、もう一度恋を。



帰り道、俺は寄りたい店があったから繁華街の方へ向かった。



繁華街は会社帰りのサラリーマン、学校帰りの学生、修学旅行生などで賑わっていた。



…――そんな中、ふと俺の目に止まったのは見覚えのある長い髪、見覚えのある…



無邪気な笑顔。



「逢莉…」



無意識にポツリと口から言葉が出たと同時に俺の足は勝手に走り出していた。



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