遠い君と、もう一度恋を。
その人物の元へ一目散で走っていく。
そしてその影の後ろで小さく呟いた…
「逢莉…」
その影はゆっくりと振り返って目を見開く。
「紫、音…」
彼女がそう呟いたと同時に彼女の腕に絡まった腕。
「逢莉っ♪誰と話してんの?」
そう言うのは逢莉と腕を組んだ金髪の男。
そっか…
「彼氏…できたんだ…」
前に進めてなかったのは俺だけ…
「おめでとう、逢莉…じゃ…」
俺はそう言ってその場を走り去った…