遠い君と、もう一度恋を。
数日後。
学校の終わった俺は逢莉が東京に帰るから見送りにきた。
「わざわざきてくれてありがと。」
「全然。俺も逢莉の顔見たかったし。」
俺達がそんな会話をしているとあの金髪の男が現れた。
「あれ?お前はこの前逢莉と話してた…逢莉、こいつ誰?」
その男が逢莉に聞いたから俺が答えた。
「彼氏だけど?」
「…俺は逢莉に聞いてんだけど。」
軽く俺を睨みながら言う。
「…ちっ。逢莉に手ぇ出したら許さねぇ…」
頭に血が上り始めた俺は口が悪くなっていく。
そんな俺を挑発するかのように余裕の笑顔で言い返してくる金髪の男。
「お前、大阪に住んでんの?遠距離じゃん♪俺は東京でやりたい放題…」
とうとう限界に達した俺は拳をグーにしてそいつを殴ろうとした。