遠い君と、もう一度恋を。
バイト
逢莉が東京へ帰った日の晩、俺はさっそく逢莉に電話をかけた。
「もしもし。逢莉?無事に着いた?」
『うん。ちゃんと着いたよ。』
「よかった。で、月島に何もされてない?」
俺の発言に逢莉が電話先で小さく笑った。
『大丈夫だよ。心配しすぎ。』
「そうかー?逢莉かわいいから心配なんだよ。」
『あたしが!?ないない。そんなこと言ったら紫音のが心配。』
「いやいや、俺そんなモテないから。」
『えー!?嘘だー!!自覚なさすぎー!!』
え?
俺、モテないよな?
ってか自覚ないのは逢莉だろ…
「はぁー。お願いだから、もうちょい自覚して…」
『こっちのセリフ♪…あ、ご飯呼ばれちゃっ!!またね、紫音!!』
「おう!!じゃあな。」