遠い君と、もう一度恋を。
見事に言い当てられて一瞬焦ったけど、嘘をつく理由もないから「まぁ…」と素直に答えた。
「そうかー。まぁ高校生ん時なんか色々悩みもあるよなー。先生も相談に乗っやりたいけど、恋の悩みはなぁ…」
そういった先生は苦笑い。
俺はそんな先生の話を聞きながらも無言で仕事を続けた。
やっと学級日誌を書き終えて先生に渡して帰ろうとすると、先生は「がんばれよっ!!」と笑顔で言ってくれた。
そんな、単純だけど先生の優しさの詰まった言葉に俺は笑顔で「さよなら。」と返事をして教室を出た。