恋の仕方


中学2年の夏


唐澤に彼女ができました。



それは同じ部活の子
男子と仲良くて男の子みたいな子

はっきり言ってかわいくない
筋肉質。



わたしの親友。
ゆりなじゃないよ
もう一人の。

わたしが唐澤を好きって
知ってたくせに、応援するって言ったくせに。


女は私が唐澤を好きだということを話した。

嘘もたくさんね…

悪口言ってるとか
ひとをいじめてるとか

初めは唐澤は女のこと信じてなかったみたい。

だけど、泣きながら
「桜にやられた。」
そう言った。


女は何度も告白して
最終的に泣いてすがった。



唐澤は私をクラと呼ばなくなった
浅沢さんって呼ぶ

彼は変わった。
みんなが言った。


女と唐澤が付き合ってもうすぐ3年になる。



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