恋の仕方
彼女
「桜!聞いてる?」
優子がバンバン机を叩く。
「…っあ。ごめんね。何?」
「もう!最近ボーッとしすぎだよ。桜を紹介してほしいって人がいるの、紹介していいよね。」
「嫌。」
「…即答。まあちょっと考えてみてよ。」
紹介なんて最悪。
彼氏ほしいですって言ってるのと同じ。
私なんかを紹介して欲しいなんて、絶対誰でもいいから彼女のほしい人だよ。
「とにかく、紹介とか絶対に嫌だから。」
優子はそれを聞いて、しょんぼりしながらクラスに帰っていった。
そこまでして、彼氏がほしいなんて全く思っていないし。
それに、絶対唐澤を超える人なんていない。