恋の仕方



−−−−−−−−−−*


「じゃあまたねー。」

優子と恵美に手をふる。
私は一人で電車だから、いつも駅から部活帰りは一人。


今日はなんだか
とても切なく思う。

ため息をして、電車の中を見渡した。
私には、得意技がある。
彼を見つけられる。


あっ…。いた。
唐澤だ…。部活で疲れたのか寝てしまってる。遠くから見つめていた。


彼が女と付き合ってから
前みたいに話すことはなくなった。

必要最低限しか話せなかった。
好きってことが知られたから
彼女に悪いと思ったから

そうじゃない、


私には前みたいに話す勇気がなかった。


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