恋の仕方
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「じゃあまたねー。」
優子と恵美に手をふる。
私は一人で電車だから、いつも駅から部活帰りは一人。
今日はなんだか
とても切なく思う。
ため息をして、電車の中を見渡した。
私には、得意技がある。
彼を見つけられる。
あっ…。いた。
唐澤だ…。部活で疲れたのか寝てしまってる。遠くから見つめていた。
彼が女と付き合ってから
前みたいに話すことはなくなった。
必要最低限しか話せなかった。
好きってことが知られたから
彼女に悪いと思ったから
そうじゃない、
私には前みたいに話す勇気がなかった。