星の夢

教室

 その時、初めて顔を上げる。朝日がまぶしいくらいに差し込んでいる教室は明るい。目の前には少年が立っている。


「おはよう」



 もしも、僕達が別の世界に生きていたら。
 もう一度話しかけてくれないだろうか。たとえ、別の世界の言葉を知らなくとも別の同じ世界に居るのだから。きっとわかるから。







< 10 / 11 >

この作品をシェア

pagetop