空耳此方-ソラミミコナタ-
どれどれ、と克己の近くを見ると炯斗は顔をしかめた。
「うげ、あの人幽霊じゃん。 克己さん危なくね?」
言乃ははっとして炯斗を見た。
「炯斗くん、幽霊と人との判別が出来るんですか!?」
「え? うん、普通にわかるよ」
怪訝な顔をする炯斗から目を再度克己に向ける。
…こんな遠目じゃ私にはどちらなのかもわからないのに……?
言乃はすっと立ち上がり、克己のもとへ歩いていく。
炯斗と恵は顔を見合せ、ついていくことにした。
言乃は克己の横に立ち、女の幽霊を真っ直ぐ見つめた。
幽霊の見えない克己は突然来た言乃を見上げキョトンとした。
「屋代さん?」
「よ、よう!克己さん、具合はどうだ?」
炯斗が慌てて克己の注意を言乃から逸らす。
それに気付かず克己は笑顔を向けた。
「ああ、大分いいよ。ありがとう」
三人が短い世間話をしていると、言乃は霊の女から目を逸らした。
それを悟った炯斗たちは会話を終わらせ言乃に続いた。
「うげ、あの人幽霊じゃん。 克己さん危なくね?」
言乃ははっとして炯斗を見た。
「炯斗くん、幽霊と人との判別が出来るんですか!?」
「え? うん、普通にわかるよ」
怪訝な顔をする炯斗から目を再度克己に向ける。
…こんな遠目じゃ私にはどちらなのかもわからないのに……?
言乃はすっと立ち上がり、克己のもとへ歩いていく。
炯斗と恵は顔を見合せ、ついていくことにした。
言乃は克己の横に立ち、女の幽霊を真っ直ぐ見つめた。
幽霊の見えない克己は突然来た言乃を見上げキョトンとした。
「屋代さん?」
「よ、よう!克己さん、具合はどうだ?」
炯斗が慌てて克己の注意を言乃から逸らす。
それに気付かず克己は笑顔を向けた。
「ああ、大分いいよ。ありがとう」
三人が短い世間話をしていると、言乃は霊の女から目を逸らした。
それを悟った炯斗たちは会話を終わらせ言乃に続いた。