空耳此方-ソラミミコナタ-
よく見れば《あむぁーいチョコーヒー》とある。
炯斗はひきつった顔でそれを見つめた。

「《あむぁーいチョコーヒー》か…あんなん飲む人いんのかな」

と言った瞬間だった。

「すいません、あむぁーいチョコーヒー1つ」

「!?…いた」

失礼とは思わず、つい言ってしまった。
とりあえず何もなかったことのようにコーヒーを頼む。

「あ、カフェラテと抹茶クッキーで。クッキーに砂糖いらねッス」

どこぞのヲタクのせいで甘いものは食べる気がしない。

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