空耳此方-ソラミミコナタ-
言乃は目を少し見開いて炯斗の顔を見つめた。
【私、誰にでも敬語です】
「あ、はーい…」
ちょっと気まずそうに頭をかくと、言乃はクスクス笑った。
何故年を知っていたか?
もちろん、宇佐目の送ってきたプロフィールだ。
昨日年齢のことで衝撃を受けた炯斗。
おかげさまで外見年齢をあまり信じなくなったため、言乃の年齢は何度も確認した。
ぬかりはない!
炯斗は胸中で拳を握った。
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