空耳此方-ソラミミコナタ-


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-現代-

透 島へ飛び立つ 舘見家でポルターガイスト発生
恵 言乃たちに相談 キミの言葉で島へ

-初日-

透発見 暗号発見
克己と出会う

夜 火事発生 樋山の声に朋絵・郁美が気付きベルを鳴らす。報知器鳴らず

透 「人が空を歩いた」
ロープウェイ 「夜も動いていた」

-二日目-

克己の遺体を発見
警察到着 捜査開始
言乃 襲われる
アズサと出会う

-三日目-

三人 捜査参加
恵 誰かの視線を感じる
炯斗 克己の日記を発見、過去を知る

-四日目-

克己の死因判明

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「簡単にだけど、こんなもんだよな」

三枚の紙を広げ、炯斗がつぶやいた。

こうしてみると、長い時が絡む事件だとよくわかる。
それなのに、島へ来てからはまだそう長い時間は経っていない。

「何か不思議。ここに来ていろんなことがあったのにな」

「暗号の存在とか、すっかり忘れてたぜ…」

「でも、克己さんたちはそれを探しにきたんですよね」

「そうだね。そういえば」

見事に忘れてました、といった風で話す恵。
暗号に関して一番の関係者ということも今思い出して、険しい顔で暗号のメモを見る。

「私には、この暗号も事件と無関係とは思えないんですよね」

「そりゃ、玲子さんが残したものだからじゃないのか?」

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