空耳此方-ソラミミコナタ-

「使役?」

「はい。
だから何という訳ではありませんがこういう時に使えるんです。
――『出ておいで』」

すると、言乃の前に小さな渦を巻く球体が現れた。

それはどんどん大きくなり、気づくと小学生くらいの男の子が回転しながら球体から出てきた。


「う、うわわ!!」

炯斗は腰を抜かし尻餅をついた。

『なんだよ』

男の子は言乃を睨みつけながらぶっきらぼうに行った。

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