空耳此方-ソラミミコナタ-
【なんとも不思議ですね
このままではなんとも言えません。お宅に伺わないことには。】

「はい。大丈夫です」

「ちなみに舘見さん」

炯斗が話し掛けると、恵は少し身を引いた。
若干ムッと思うが、そのまま続けた。

「ことのんのこと誰から聞いた?あ、あと学年は?見たとこ星花生だよね?」

「あー、宇佐目さんて方から。
学年は2年で、おっしゃる通りここの学生です」

やっぱあいつか!
炯斗は小さく舌打ちをする。

< 84 / 374 >

この作品をシェア

pagetop