空耳此方-ソラミミコナタ-
普通に話し込む二人を見かねて恵は机を軽く叩いた。
「あの!!私を置いてきぼりにしないでください!」
「あ…ごめん…」
炯斗がしまった、という顔で謝る。
そして、実は…と前置きして言乃の事情を話す。
言乃は通常、携帯を介して会話をするためにだいたい一対一でしか会話出来ないのだ。
「―という訳で、トシオには気を付けてな」
「何が『という訳』かわかりませんが一応気を付けます」
「ん。よし!」
うんうんと頷き納得する炯斗をよそに言乃は恵に携帯を見せる。
「あの!!私を置いてきぼりにしないでください!」
「あ…ごめん…」
炯斗がしまった、という顔で謝る。
そして、実は…と前置きして言乃の事情を話す。
言乃は通常、携帯を介して会話をするためにだいたい一対一でしか会話出来ないのだ。
「―という訳で、トシオには気を付けてな」
「何が『という訳』かわかりませんが一応気を付けます」
「ん。よし!」
うんうんと頷き納得する炯斗をよそに言乃は恵に携帯を見せる。