空耳此方-ソラミミコナタ-
三人は早速、問題の元凶であろう仏間へ向かった。
「ここは、祖父の部屋も兼ねているんです。散らかしたままでお恥ずかしい」
和室には、ベッドに小机、僅かな本棚に年季の入った箪笥があり、そのやや奥に仏壇があった。
その仏壇を炯斗が覗きこむ。
その頭を誰かが小突いた。
「痛ってぇぇぇ!!何すん――」
振り返ると目の前には鬼の形相が
「――うわぁぁ!!わわわ!?」
「えぇ何何!?」
炯斗が情けない声でのけぞると恵も炯斗に驚いて声を上げた。
「ここは、祖父の部屋も兼ねているんです。散らかしたままでお恥ずかしい」
和室には、ベッドに小机、僅かな本棚に年季の入った箪笥があり、そのやや奥に仏壇があった。
その仏壇を炯斗が覗きこむ。
その頭を誰かが小突いた。
「痛ってぇぇぇ!!何すん――」
振り返ると目の前には鬼の形相が
「――うわぁぁ!!わわわ!?」
「えぇ何何!?」
炯斗が情けない声でのけぞると恵も炯斗に驚いて声を上げた。