何度忘れようとしても
そして土曜の夕方に翔太は家にやってきた。

インターフォンが鳴ったので玄関のドアを開けると今日も仕事だったらしくスーツを着ている翔太が居た。

「どうぞ」

私が言うと翔太が先に部屋へ入っていき私はその後について行った。
孝昭以外の男の人を部屋に入れるのはなんだか不思議な気分だった。

「わ、部屋お洒落だな」

翔太がびっくりして部屋を見渡している。
インテリアは好きだし、部屋の掃除はある程度毎週しているから綺麗には保っている方だった。
しばらくシャンデリアとかアンティーク風家具に気を取られていた翔太にソファを進めてフレーバーティーを入れた。
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