何度忘れようとしても
それにしても翔太の今日の香水はすごくいい香りだった。
というか、ちょっと刺激的だった。

そして静かになった部屋で、私達はどちらからともなく改めて2人きりという事を自覚していた。
変な感じの空気が流れていた。

「なあ、日南子・・・」

翔太は落ち着かない様子で私に聞いてきた。

「この辺で、いい風俗知らない?」

「はあ!?」

私はとにかく呆れてしまった。
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