何度忘れようとしても
バスルームを出て服を着ると、髪を乾かしてからリビングへ行った。

佐伯くんはまだ眠っているみたいだった。
私はホッとしてカーテンを開けて、少しだけ窓を開け外の冷たい空気を部屋に入れた。

ひんやりと頬をなでる風を感じながらなんとなく、年末なんだなと思った。
窓を閉めて、明るい窓際でメイクをした。

お腹が空いたので、冷蔵庫の中の野菜でスープを作っていたらベッドルームのドアが開き佐伯くんが顔を出した。






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