何度忘れようとしても
「井川さん・・・」

彼はバツが悪そうに言った。

「あ、おはよう。大丈夫?二日酔いなんじゃないの?」

私は別に何も気にしてない風を装った。

「・・・すげー頭、痛いです」

そう言うと彼はリビングのソファに座った。

「お水飲む?」

私がお水の入ったコップを差し出すと彼は「ありがとうございます」と言って、それを一気に飲み干した。


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