何度忘れようとしても
結局私たちは、そのまま年末の特番とかをダラダラと観ながら、夕方まで楽しく過ごした。
佐伯くんは、穏やかであまりしゃべらず、会社に居る時とはまるで別人だった。
最初は彼女の事を心配していた私も、彼のその、のんびりとした感じと性格の良さにいつの間にか居心地良くなっていた。

そして二日酔いがだいぶ良くなった佐伯くんは「よいお年を」と言って、歩いて自分の家へ帰って行った。

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