何度忘れようとしても
なんとかお店を5件ほど周った。
作り笑いで1日を乗り切る自分をたくましいとは思ったけれど、気持ちは色々な意味で浮き沈みした。
大体、最初から佐伯くんとは結ばれない運命なんだから仕方がない、気にする事もないし。
きっと彼女を連れて行くのだろうし、私にはもっといい人が居るんだ。
孝昭でも、翔太でも、そして佐伯くんでも無かった、ただそれだけの事で、また誰かをすぐ好きになって楽しい毎日がやってくるんだから。
きっとそうなんだからと、運転しながら泣いた。
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