何度忘れようとしても
会社へ戻ったのは、21時近かった。
数字になる事は何も無くて、ただ帰り道好きなカフェでボーッとしていたから遅くなってしまった。
できれば、佐伯くんが居なければいいのにと思った。
もう、どうせ会えなくなるんだから1日でも早く忘れられればいいのにと思った。

私はフロアには行かずに、真梨果ちゃんに頼まれた販促品を取りに倉庫へ行った。
それだけ宅配便に乗せたら帰ろうと思った。
倉庫は電気がついていた。
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