何度忘れようとしても
「おー日南子、久しぶり。お前今喋ってて平気?」

翔太の男らしく低い声が耳元に響く。

瞬間的に、仕事モードからオフモードへと戻る感覚を得る。


「久しぶりじゃん。今、仕事中だけど別に平気だよ」

休憩室に入って、仮眠用のソファに座り込んだ。

「相変わらず仕事かよ。
お前まだ男居ないんだろ?」

「うるさいなぁ。居ないわよ。ていうか、遅くまでお疲れ様の一言でもかけてよね」

相変わらず、ズケズケものを言う所は高校時代から変わらない。

まあ、私も翔太には遠慮なく発言しちゃうんだけど。



























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