何度忘れようとしても
「いや、実は3ヶ月前に外資の保険会社に転職して、研修期間が終わってつい最近こっちに配属になったわけ。」

「へえ・・・あんないい会社よく辞める決意できたね。翔太ってチャレンジャーだね」

ビックリした。
車の販売が天職かも・・・なんて嬉しそうに話してた翔太。
実際に数字もよくてトップセールスだった彼が転職とは意外だった。

「軽いヘッドハンティングでさ。条件もすげー良かったわけ。つうかさ、日南子合コンしようぜ」

「・・・なんか、そうくると思った」

翔太が連絡してくる時は、仕事の自慢か飲みの誘いに決まっていた。

久々だし、まずは二人で飲もうと言わない所が、本当にちゃっかりしている。
翔太らしいなぁと思った。
< 44 / 222 >

この作品をシェア

pagetop