何度忘れようとしても
歯を磨きながら昨夜1人で飲み過ぎてしまった事を後悔した。
同時に眠たい頭で今日こそ早く寝ようと心に誓った。

手際よく泡立てた洗顔料で顔を洗い、トースターでパンを焼きながらスーツに着替える。
簡単に朝食を済ませメイクをして髪を整える。

私は昔から朝が苦手だった。
ぎりぎりまで寝てしまうせいで、準備はその分、風のように早かった。

そして朝のTVが大嫌いだった。
朝のニュースは神経を逆なでるから、仕事に対する憂鬱をかき立てる。
だから決して朝、TVをつける事はなかった。










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