何度忘れようとしても
そんな風にいつも焦ってしまう。
そして誰かと一緒に居たいなんて願う気持ちが消えてしまえば楽でいいのにと思ってしまう。

孝昭以上の人との出会いがあるとは思えないけど、明日の合コンはとにかく楽しもうと決めて私は露天風呂から出た。

入浴後は、お休み処でお気に入りの健康食を食べた。
残業ばかりで夜はほとんどコンビニご飯とビール。
ここのところ体を痛めつけてばっかだ。
私、ちゃんと子供を産めるのだろうか、そんな不安も私を焦らせる要因だった。

久しぶりに玄米を食べたらなんだか少し安心できた私は、真っ暗な夜道を一人家に帰った。
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