何度忘れようとしても
「ていうか、井川さん仕事の時とメイク全然違いますね」

「え?やだ、そう?」

明らかに気合いを入れている事はバレているみたいだった。

「いつもこの位しちゃえばいいのに。ホントにすごく似合ってますよ」

「えー無理無理、朝早く起きれないし。会社は適当でいいの」

香織ちゃんが真面目に褒めてくれるので嬉しくて私は照れた。
時間をかけて丁寧にメイクすることの大切さについて香織ちゃんと語りあっていると、真梨果ちゃんと綾子ちゃんが到着し、私たちは翔太たちが待つお店へと向かった。

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