何度忘れようとしても
電話を切った。
また孝昭に会える!嬉しい!

私は一人、ガッツポーズをした。

もう絶対焦ったりしないで、のんびり構えて会おう、と決めた。

私が思い詰めたら彼はどんどん遠ざかってしまうに違いない。
また少しずつ時間をかけて歩み寄って行くんだ。

私の頭の中は今夜も孝昭の事でいっぱいだった。

こんなに、同じ人をずっと愛し続けることができるなんて、彼が絶対に運命の人なんだと思いながら眠った。
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