再会


『過去に縛られないで』って言ったのは私なのに、縛られていたのは私の方だった


目をつぶれば、また体が震えだす


慎のことは好きだけど、これ以上続けていく自信はなかった


あの事件が起こる前の私には、もう戻れない


私といる以上、慎にも重荷を背負わせてしまう



< 162 / 196 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop