再会


大学中を探し回り、やっと見つけたあいつは見知らぬ女と腕を絡ませて歩いていた


私はそんなことお構いなしにあいつの元へ近づいていく


「お話があります」


私に話しかけられ、心底驚いている様子のあいつはおでこからたくさんの汗を流しながら、隣の女に何か言うと私の方へ歩み寄ってきた


それを見て私も歩き出す


後ろを黙って歩いてくるあいつは、とても女をもてあそんでいる男には見えなかった



< 28 / 196 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop