再会


比較的空いていた電車に乗ると、前の方に座る彼の姿


私が固まっていると、気づかれてしまった


すぐに目をそらして違う車両に移ったけど、彼はどんどんこっちに近づいてくる


ここは電車の中


逃げ場は無い


仕方なく諦めて空いていた座席に腰を下ろした


案の定、私の隣に座ってくる彼


私は音楽を聞くためにイヤホンを耳にはめようとした


すると思いっきり腕を掴まれた


反射的にその掴んだ腕を振り払う



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