再会
「全て話終わったけど、これでもあんた私のこと好きだとか言えるわけ?」
放心状態のあいつにこんなこと聞いても、まともな答えが返って来るとは思っていない
「なんとか言いなさいよ」
耳元でそう呟くと、あいつの口から「ごめん…」という声が聞こえてきた
「そう思ってるなら、二度と私に関わらないで」
伝票を持ってレジへ行こうとすると、「俺が…」とまた小さな声が聞こえてきた
「今さら見栄張ってどうすんのよ。それにあんたなんかに払ってもらいたくない。安心して。自分の分しか払わないから」
冬休みはまだ始まったばかり
嫌でも毎日あいつと顔を合わせることになる
次会った時あいつがどんな反応をするのか楽しみだ
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