再会
「え?」
中から聞こえる困惑したような声
顔を見ると毒を吐いてしまいそうだったので、必死でドアを押さえた
「あの…」
私の声を聞きドアの前の来訪者が誰か気づいたのか、どんどん力が弱められていく
「あんた、もしかして私に気遣ってバイト辞めたわけ?」
「気を遣ってというか…まぁ、はい…」
はぁ~やっぱりね…
「あんた金に困ってんじゃないの?だからあのバイトやってたんでしょ?だったら私に気なんて遣ってる場合じゃないでしょ」
「でも、もうあなたには関わらないって決めたから…」
「あんたに飢え死にされた方がよっぽど気分悪いわ!!」
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